昼ピークを乗り越えるカギは「適切な役割分担」。主なポジションを一挙紹介
土日のお昼のマクドナルドを想像すると、カウンターの中にかなりたくさんのクルーがいる画が浮かぶと思います。
店舗の規模によって人数は異なりますが、わたしが一番長く働いていた店舗では、昼ピークの時間帯に多いときで25人以上のクルーがシフトに入っていたこともありました。
これだけの人数が同時に動くとなると、事前にしっかりと役割分担をしておくことが、ピークを乗り切れるかどうかのカギになります。
今回は、そんな「ピーク時の主なポジション」について詳しくご紹介していきます。
毎週末のピークへの準備は、シフトが決まったときから始まる
マクドナルドのシフト提出は一週間単位です。店舗によって若干の差はありますが、大体週の中ごろには次の一週間のシフトが出て、各時間帯のメンバーを知ることになります。
土日の昼ピークは店舗にとっても特に重要な時間帯であるため、ほとんどの場合、社員MGRもシフトに入ります。
規模の大きい店舗の場合は、その社員MGRの下に、オペレーション部門・カウンター部門を取り仕切るSW-MGR(もしくはトレーナー)がそれぞれ配置されるようなイメージです。
慎重に行われるポジションの割り振り
わたしが働いていた店舗では、シフトが出てすぐの段階で、土日の部門リーダーとなるSW-MGRがメンバーを見ながら、11~15時頃までのポジション決めを慎重に行っていました。
決まったポジションはシフトに書き込まれていくのですが、自分が今までピーク時に経験したことのないポジションが割り当てられていると、任されることが嬉しい反面、当日を迎えるまでどきどきしていた記憶があります。
では、ここからは実際にどんなポジションが存在するのかを見ていきましょう。
※ 店舗による細かな違いや、現行の制度と差異がある可能性がありますがご了承ください
オペレーション部門の主なポジション
イニシエーター
- モニターに随時入ってくるオーダーを見て、各バーガーに使用するバンズを瞬時に判断しトースターに入れる
- バンズを焼いている間に、バーガーを包むラップやボックスを素早く準備する
イニシエーターが正確な作業をすることができないと、必要な数の商品が揃わなくなり、店舗全体に影響が出ます。そのため、オペレーションの要であるとも言われていました。
アッセンブラー
イニシエーターからバーガーを引き継ぎ、ドレス(盛り付け)の作業を担当。全てのバーガーの作り方を完璧に覚えた上で、速く正確に作る技術が必要になります。
アッセンブルが数人並ぶ場合もあり、最後の仕上げを行う人を「ファイナル」と呼ぶこともありました。
グリル
読んで字のごとく、パティをひたすら焼き続けてストックをしていくポジション。
お肉以外にも卵を焼いたり、合間を見てソースの補充をしたりと、常に効率よく動くことが求められます。
フライヤー
こちらも名前の通りで、揚げ物のストックをしていくポジションです。
揚げ物はグリルに比べて一回にかかる時間が長いため、先を見ながら計算してストックしていかなければなりません。また、後述する「ポテト」のポジションのフォローをしたりと、視野を広く持つことが必要になります。
ポテト
S,M,L各サイズのポテトがきちんと規定量で完成するよう、正しい方法で素早くバギングしてストックを作っていきます。
昼ピーク中の数時間を暑さに耐えながら乗り切ることになりますが、オペレーションの中で花形ポジションとされていて、ポテトを任せられることは一種のステータスのようにもなっていました。
カウンター部門の主なポジション
フロントカウンター
マクドナルドの顔ともいえる、レジ担当のポジションです。
お客様からオーダーを聞き、素早いPOS入力とお会計を行って、マクドナルドで決まっている基準タイム内で作業を終えることを目指します。
ドリンカー
ドリンク・デザートメニュー専門の取り揃え担当。いくつもの機械を同時に動かしながら大量のオーダーに対応していくため、集中力が試されるポジションです。
ランナー
バーガー・ポテトの取り揃え担当。トレーが不安定にならないよう配置にも気を付けつつ、ドリンク等の最終チェックをした上でお客様へ手渡しします。
ピーク時のランナーを問題なくこなすにはかなりの経験が必要になるため、トレーナーやSW-MGRなど、タイトルを持ったクルーが担当することが多い印象です。
フロアサービス
客席をまわってお客様とコミュニケーションを取ったり、お手伝いの必要な方への声掛けや、時にはお子様の遊び相手になったりもします。
GELが在籍している店舗はGELが、そうでない場合は主にSTARが行う業務となっています。ランナーとは違った意味での花形ポジションといえるでしょう。
店舗によって、更に多くの役割があることも
ドライブスルーがある店舗の場合は、主に下記のポジションからなる、ドライブスルー専門のチームが設けられます。
- オーダーテイカー
- キャッシャー
- ドリンカー
- ランナー
カウンター以上にスピード感が求められるため、ベテランクルーが割り当てられることがほとんどです。無事にピークを乗り越えたときの安堵感は言葉になりません。
昼ピークは、自分の成長を知ることができる機会
マクドナルドで一番忙しい時間帯である、土日の昼ピークのポジションについて詳しくご紹介しました。
クルーにとっては、自分がどのくらい成長したかを知ることができるだけでなく、他のクルーとのチームワークを向上させられる貴重な場でもあります。
ピーク時にマクドナルドに行く機会があったら、それぞれのクルーがどの役割をしているのか、じっくり見てみてくださいね。