「トレーに敷いてある紙」に載ることが夢だったクルー時代

ファーストフードでよく使われている、トレーの上に敷く紙。マクドナルドでは「プレイスマット」と呼ばれています。
クルーだった頃のわたしの夢のひとつが、このプレイスマットに載ることでした。
当時はなんとなく恥ずかしくてクルー仲間に打ち明けられなかった、この小さな野望についてのお話です。
マクドナルドのプレイスマットに掲載される内容
- 期間限定メニューのお知らせ
- ハッピーセットのおもちゃの紹介
- 材料の生産者の方の写真
- マクドナルドの取り組み(衛生面・福祉関係など)
一定の期間で変わっていきますが、このあたりの内容がメインです。
頻繁に登場する「クルー募集」
各パターンの規定数の配布が終了した場合や、特別な案内がない時期によく使われるのが「クルー募集」のプレイスマット。食事中に気が付いたことがある方も多いと思います。
採用系のCMやポスターなどにはタレントの方などを起用することもありますが(最近ではマクドナルド経験者として四千等身の後藤さんが出られていましたね)、実は本物のクルーを起用するパターンも少なくないのです。
わたしがクルーになってまだ日が浅かった頃、掲載されている方について考えたこともありませんでしたが、それを知るきっかけになる出来事がありました。
それは、知り合いのクルーの方が載っているのを発見したこと。
姉妹店のSW-MGRさんが載っていた
ある日のバイト中にプレイスマットを補充しようとしたとき、載っている写真を見て驚きました。
5〜6名ほどのクルーの方の笑顔の写真が載っているものだったのですが、そのうちの一人が、自店舗から徒歩5分ほどの距離にある姉妹店のSW-MGRさん(Aさんとします)だったのです。

Aさんはホスピタリティ溢れる素敵な方でとても尊敬していたので、驚きでパニックになりながらも「なんてピッタリなんだろう…!!」という、感動に近いような気持ちにもなっていました。
どうやらオーディションがあったらしい
自店舗のMGRさんに聞いたところ、「クルーモデルオーディション」というものがあったらしく、選ばれた方がそのプレイスマットに掲載されていたとのこと。(おそらくクルー全員が対象だったのでわたしもそのことを知れる機会はあったはずなのですが)
男女問わずさまざまな年齢の方が掲載されている中で、「大学生アルバイト」の枠で載っていたのがAさんでした。
とても自然な笑顔で、充実感が伝わってくるような写真。今でもはっきりと思い出せます。
いつの間にか「自分も応募してみたい!!」と思うようになっていた
そのプレイスマットの件を知った頃のわたしはまだまだ駆け出しクルーで、仕事を覚えることでいっぱいいっぱいでした。
仕事に慣れるにつれて愛社精神もどんどん強くなっていったわけですが、気が付くと、クルー募集のポスターやプレイスマットを見るたびに羨ましさを覚えていたのです。
Aさんの素敵な写真がはっきりと記憶に残っていたことはもちろんですが、完全にマクドナルド信者へと成長していたわたしは
「大好きな会社で新しい仲間を募集するツールの一部として自分が加われるなんて、こんな素晴らしいことはない!!」
と思うようになっていました。
応募意思を持ってからは募集がなかった(気付けなかった?)
ただ、自分の応募意思に気付いた後も、オーディション開催の情報を知ることができませんでした。
実際はクルー専用サイト内などで募集が出ていたのかもしれませんが、今思えばこの頃は毎日のシフトやその準備などに全力投球すぎて、情報収集が不十分だった可能性大です。
今後も密かな夢として心の中に持ち続けます
挑戦することもできなかったプレイスマットへの夢ですが、もう二度とチャンスがないと思っているわけでもありません。
第一の夢である「クルー復帰」がいつか叶ったあとの第二の夢として、「主婦枠でのプレイスマット掲載」という目標を心の中で持ち続けたいと思っています。