マクドナルドに育てられて30歳になりました

マクドナルド愛の行きつく先

接客と調理、全てを一人で。マックらしからぬ「個人戦」だった明け方4時


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最近は、日付が変わる頃には閉店する店舗がかなり増えてきていますが、わたしがマクドナルドで働いていた頃は24時間営業が主流でした。

 

深夜から明け方にかけてはお客様の来店自体は少ないものの、その分シフトに入るクルーの数もかなり絞られます。そのため、「日中のピーク時とは違った忙しさ」を味わうことも。

 

今回は、普段のマクドナルドの「チームワーク」とは真逆ともいえる「完全個人戦」となった、明け方のシフトの経験をご紹介します。

 

 

深夜シフトの基本パターン

わたしが働いていた店舗では、深夜のフルタイム(8時間)勤務をするクルーは

  • 18:00~翌3:00
  • 20:00~翌5:00

この2パターンのどちらかをベースにシフトに入っていました。

 

わたしは高校卒業後、フリーターになったタイミングで深夜シフトに入るようになり、平日はこのどちらかの時間帯に、逆に土日は昼間のフルタイムで勤務する生活でした。

 

どの時間帯にも必ず一人MGRがいる

マクドナルドでは、時間帯責任者であるMGRが必ず一人は店舗にいるようにシフトが組まれています。これはお客様が激減する深夜の時間帯でも同様です。

 

逆の見方をすると、「最低一人のMGRさえいれば、他にクルーがいなくても(会社のルール的には)営業できる」ということです。

「一人シフト」の可能性が出てくるのは明け方

店舗の立地にもよりますが、多くの場合、電車がなくなってから少し時間が経った深夜2時前後を境に、客足がぱったり途絶えます。

当時わたしがいた店舗はドライブスルーがあったので、2時以降も車で来店されるお客様が時折いましたが、それでも1時間で1,2組程度といったところでした。

 

特に一番静かになるのが、明け方の3時・4時台。1時間でお客様ゼロ、なんてことも少なくありません。

 

この時間帯は、店内の機器の洗浄や、朝マックに向けての準備などを行います。そのためほとんどの場合は二人体制のシフトだったのですが、ごく稀にMGR一人でまわさなければいけないケースがありました。

 

24時間の中で唯一、接客と調理の全てを一人で行う「個人戦」になる可能性があるのが、この明け方というわけです。

 

ついにわたしにも一人シフトの機会が回ってきた

深夜シフトに入るようになってから数か月ほど経ち、わたしはSW-MGRにタイトルアップしました。

 

深夜にやらなければいけないMGR業務にも慣れてきて、仕事のペースが掴めてきた頃、ついにわたしにもその時が。

 

とある日のシフトで、4時~5時の1時間がわたし一人になっていたのです。

事務所には社員MGRがいるものの、募る不安

どうやらその日はたまたま深夜に入れるクルーが少なく、やむを得なかったとのこと。

 

当時、明け方の事務所には社員MGRがいることが多かったので、万が一対応しきれないような大量オーダーが入ってきても助けを求めることができる状況ではありました。

 

でも、任される以上はできる限り自分でこなしたいところ。その日までの数日間をそわそわしながら過ごしました。

 

やってきたシフト当日

一人シフトの当日。いつも入っているベテランクルーの方々と一緒に順調に深夜業務を進め、ついに4時台を迎えて一人になりました。

 

どきどきしながら作業をしていましたが、4:30前までお客様はゼロ。

これなら無事に終えられそう…!と安心しかけていたとき、ドライブスルーにお客様が来たのです。

この日に限って、複数セットのオーダーが入る

明け方に来るお客様は、サイドメニューを1,2個だったり、シェイク1つだったりと、比較的軽めのオーダーをされる方がほとんどです。

しかし、このときのオーダーはまさかの複数セットでした。

 

深夜~明け方は基本的にパティなどのストックをしないため、オーダーが入った瞬間に、全てをゼロから作り始めます。

続々と増えるオーダーの対応をしながら、必要な数のチキンやポテトをフライヤーに入れた後、まずはお客様のお会計を済ませ、車の窓を閉めてお待ちいただくことに。

 

特殊な時間帯とはいえ、お客様がマクドナルドに期待する「スピード感」は大事にしなければいけないところ。少しでも早くお渡しするためには、ここからの効率的な動きが求められます。

フル回転で商品の準備に取り掛かる

先ほどフライヤーに入れたものは大体3~4分ほどで揚がるため、この間に急いでグリル側にまわってビーフパティを焼き始め、更にその間にバーガーのドレスを進めます。

 

それぞれのタイマーを見て、出来上がりまで残り1分を切ったくらいの頃にドリンク類を揃え、カウンター側での準備は万全に。

 

グリルやフライヤーのタイマーが鳴ってすぐに、

  • バーガーの仕上げ
  • ポテトのバギング
  • 紙袋に詰める

これらの動きを走り回りながら行いました。このとき店内にはわたし一人でしたが、今思い返すとまるで戦場のようです。

大きな時間のロスもなく、無事にお渡し完了

焦りながらも自分の理想通りのタイミングで動くことができ、時間を無駄にすることなく調理と取り揃え・最終チェックまで完了。お客様の待ち時間を最小限に抑えてお渡しすることができました。

 

日中のオーダーでは見慣れている量でしたが、完全に一人で完結させることは初めての経験だったので、お客様のお見送りを終えた後は安堵感に浸ってしまいました。

 

それ以降5時までお客様が来ることはなく、MGR業務も全て済ませることができ、一日のシフトが無事に終わりました。

 

それまで以上に、普段のチームワークに感謝するようになった

事務所に戻ると、4時までに上がっていた深夜メンバーが数名残っていて「お疲れ様ー!」と労いの言葉をもらいました。顔を見た瞬間に、プレッシャーから解放されたのを覚えています。

 

今思えば極端にプレッシャーを感じることもなく、開き直って臨めば慌てずにこなせたような気もしますが、SW-MGRになったばかりだった18歳の自分はヒヤヒヤせずにいられなかったのかもしれません。

 

この日以降、いつも当たり前のように何人ものクルーでまわしていたシフトがより心強く、楽しく感じられるようになりました。